utteringUFOの日記

私とあなたの備忘録です

0と1の文鎮

2019年が、10年代が、あと数時間で終わろうとしています。

 

小学校の時分から紙媒体で日記を書き続けている私は、この10年を語る言葉を山程持っているはずなのに、うまく遡れませんでした。何十冊にも渡って、様々な文脈を絡ませ合って書かれたそれは、検索機能もついておらず再整理もされていないからです。整理されてない日記は、混沌と化した私の部屋とよく似ていて惨めになってしまいました。

周囲が一年を総まとめしているのに倣いこの一年間をせめて月毎に振り返ろうとしても、日々重ねてきた大量の言葉を掻き分け本質を持ってくることはひどく困難で、私だけは2020年に行きたくないなんて幼い呟きをこぼしました。

 

そうは言っても背後では紅白歌合戦が始まり出していて、私だけ2019に留まることもできないようです。しかしこのまま、濃密すぎて140字で書ききれない苦しくて愛おしかった一年間も、十年間も整理せずにぐちゃぐちゃになって結局忘れて、10年代にバイバイなんてしたくありません。

だから、最後の夜の悪足搔きとして、爪痕として、ベッドに横たわってブログを始めてみることとしました。紙とペンの記録はもちろん素敵なものですが、先述の有り様ですのでデジタルの力を借りるのです(むしろ何故もっと早く始めなかったのか)。

 

この宣言を書き終えた後、2019年を頑張って記述して年越し前に間に合うとは思えないので、きっと明日書くとして。索引できなくなった記憶の文字が風化し飛んで行かないようにするための、0と1の文鎮装置をここに置いていきますね。ネットさえあればアクセスできるこの場に。

2020年からの私、どうか過去の大切な記憶を紛失しないために、過去を学びとしてより善い方向へ進むために、日々の歓びも悲しみも反省も糧として備忘録を作りあげてください。過去の大切な人や物や出来事が積み重なって、今のあなたができていることを忘れないで生きてくださいね。