utteringUFOの日記

私とあなたの備忘録です

エブエブ

2023年3月13日(月)

昨夜は遅くまで飲んでいたので、朝は10時頃起きることとなった。だらりだらりと服を着てメイクをして、稼働しようかなぁと頑張る。朝のこの時間が一番つらくて、どんなに寝ても足りない私にとっては戦いの時となる。

あっという間に11時頃になり、早めの昼食をとることにする。野菜とタンパク質がとりたくてゴーヤチャンプルーをおかずに玄米ご飯と残り物の味噌汁を食べる。かなり美味しいなあと思っていたのに、食べ終わってから豆腐を入れ忘れていることに気づいた。食べたらなんだか眠たくなってきて、15時ごろまでぽやぽやと眠ってしまう。朝の戦いが無意味になってしまって悲しい。

起きてからせめて時間を有効活用しようと、就活が終わったらやりたかったことリストを見てみる。ここにも一度書いておこう。

・友人と会う
・髪を染める
・ジェルネイルを始める
・部屋の片付け
・服と本の断捨離
・ダイエット本格化
・ITパスポートの勉強
・プログラミングの勉強
・UI/UXの勉強
・母校を訪れたい

こうして見てみるとあまりに欲張りな気もするけれど、書くのはタダだし、志は高く。宣言することで行動できるタイプだから頑張ろう。まずは簡単なものから、形から、ということで、いつも行く美容院にカラーの予約を入れる。本当はカットもしたいところだけれど、お金が足りないので諦めよう。やることリストに新規アルバイト探しも入れなきゃなと思いつつ、さらに自由になる。
それはジェルネイル。ずっとやりたいと思っていたけれどなんとなく敷居が高くて、さらに就活中はネイルができないから諦めていた。やっと自由な姿になれる!やり方から必要な用具から調べていくと、とにかく工程が多くて時間もお金もかかる代わりに落ちにくく可愛い仕上げになるとわかった。調べていくと親切なサイトがあって(下記に貼っておく)、写真付きの過程でなんとなく把握できた。

https://7beauty.jp/beautycolumn/nail/selfgelnail-basic-method

要は爪の状態を綺麗にして、ベースジェル・カラージェル・トップジェルの順で塗りながらライトで固め、余分なものを拭き取り保湿するという流れだ。ハードルを下げるために、なくてもokと書かれているものは省いて、最低限出来上がるのに必要なものを、それぞれ初心者用おすすめで調べてamazonで放り込んでいく。8,000円くらいで揃えることができて内心ほっとしつつ、久しぶりに新しいことを始められる喜びに、何かの物質が出ているのを感じる。

そんなこんなでもう17時。仕事帰りの母と映画に行く約束をしていたので、駅へ向かう。観終わってからでは遅いので、早めの夕食をとる。アジア映画への称賛も兼ねてエスニックだ。ガパオライスってどうしてこんなに美味しいんだろうと思いながら名前のわからないハーブを全部熟知できたらいいのにと思う。次の目標はこれにしようか。

観る映画は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。中国系の女性がアメリカでコインランドリーを経営しながら夫と父と暮らし、レズビアンの娘がいる。しかし、突如としてマルチバースへの世界へと引き込まれて......という話だ。半年前くらいに予告が出てきた時は、マルチバースがよくわからなくてアベンジャーズってこと......?などと思っていたが、観てわかった。要は、存在しうるあらゆる自分の可能性との邂逅と、相互影響と唯一性の話のことなのだった。
観ている間、そのマルチバース描写に既視感があった。それは、躁鬱の躁の時に感じる全能感だ。私には統合失調感情障害という精神疾患があって、躁状態になることがよくある。躁になるとあらゆる世界線で生きている私が、同時にリンクしながら応答してくれる感覚がある。あれはなかなか説明しても理解してもらえないのだけれど、本当にそれと似ていて、終わった後は仲間がいるような安心感から涙が流れてきた。
映像や美術のレベルとしても、映画でやることの意味としても、物語性や詩性にしてもとにかくリンクするものが大きく、観ていて刺激的なのにどこかほっとする素敵な体験だった。激しいのでとにかく疲れたけれど、魂の一本になることは間違いない、映画館で観ることができて心からよかったと思える体験だった。

映画館から帰る途中に、登場人物のジョイのような色彩の狂った服装の人がいて、私もマルチバースしちゃってる!?と思いながら、評を見てみようと調べていると、アカデミー賞をとっていることを知った。何事にも疎くて困ってしまうが、自分が好きだと思ったものが、アジア人製作の映画として世界的に高い評価を得ているのはシンプルに嬉しい。主演女優賞を獲ったミシェル・ヨーは『Crazy Rich  Asians』の母親役でもかなり好きだったので、世界はようやく魅力に気付いたかと思った。名誉白人のような態度を取ったことのある日本人が、簡単にアジア人として連帯することには慎重になるべきだとも思いつつも、アジアが世界を席巻する世界線にいれてよかったと思うのだった。