utteringUFOの日記

私とあなたの備忘録です

僕は女の顔をしている?

久しぶりに目当ての本を探して辿り着く旅をした。大抵は気に入りの本屋で偶然の出会いに身を任せたり、近所の本屋で好きな作家の新作を手に入れるだけで本を得る過程は済む。それでも稀にどうしてもこの本が気になる、欲しいと評判を耳にして手に入れたくなる本がある。

今回はそれが『戦争は女の顔をしていない』だった。ウクライナの女性作家が、ソ連時代に徴兵されたたくさんの女性兵士にインタビューしたのを集めた本だ。これを主著としてノーベル文学賞も受賞している。読みたいな、読まなきゃな…と思い続けて手にしないままだったが、2月末にウクライナへ行くこととなったので至急読まなければならなくなった。しかしちょうどコミカライズによって人気が出たらしく、どの店も在庫切れ。Amazonでは正規価格に千円載っけた値段で売られ、他の通販サイトも取り寄せにつき時間がかかるとの回答だった。今欲しいのに!それでもなんとか在庫僅少の店を見つけて、願いながら行くと一冊あった。嬉しい。

これが私の宝探しである。

 

本は宝だ。読書体験そのものも宝だし、物語の世界も宝だ。そして何より本そのものも宝だと思う。だってまだ読んでないのに、その表紙を触るだけでこんなにも嬉しい。

人生の中であと何回、私はこんな体験ができるだろう。どれだけ努力すれば、こんな体験をさせられる側になるのだろう。